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開放感を出すために天井を高くする必要はない?

リビングダイニングキッチンの開放感を高めるために、


“出来るだけ天井を高くしたい”


という要望をお聞きすることがあります。


確かに、リビングダイニングキッチンぐらいの広さがあれば


天井を高くするだけで、幾分開放感は高くなるでしょう。


しかし、わざわざコストを上げて


天井を高くしたとしても、


期待以上に開放感が出るのかというと


案外そうでもないというのが


現実ではないでしょうか?


うがみんしょうらん


シンプルノート奄美スタジオの嘉川です。


では、その理由について、


お伝えしていきたいと思います。


✔理由1:天井・ドア・窓の高さが揃ってないから

たとえ天井を高くしても、


室内のドアや外に出られる大きな窓が、


天井の高さと揃っていなければ、


抜け感が感じられないため、


それほど空間に広がりが感じられません。

LDK

この写真の家のように、


窓と天井の間やドアと天井の間に


垂れ壁と呼ばれる中途半端な壁が出来るからです。


むやみに天井を上げるよりも、


下の写真のように、


室内のドアや外に出られる大きな窓を


天井の高さと揃えることをオススメしています。


その方が、より開放感が出るからです。


リビング

こうすることで、余分な線や凹凸がなくなり、


室内がとってもスッキリ見えるようになります。


また、天井まで光が拡散していくため、


空間全体がムラなく明るくなるという効果もあります。


✔理由2:カーテンが常に閉まっているから

そして、最初の写真のように、


いつもカーテンを閉めておかないといけないとしたら、


それだけで開放感が損なわれることになります。


外の景色は全く見えないし、


太陽の光もカーテンが遮断してしまいます。


そして、朝から照明をつけなければいけない・・・


というわけです。


以前もお伝えしましたが、


いかにカーテンを閉めずに日常を送られるか、


ということを意識しながら設計する必要があります。


リビング

こちらの住まいのように、


リビングダイニングキッチンの窓に、


カーテンをつけなくていいとしたら、


たくさんの光が外から入ってきます。


そして、その光がリビングダイニング全体に拡散して広がります。

また、カーテンがないことによって、


中から外の景色や、空を眺めることが出来るようになり、


より空間に広がりを感じることが出来ます。


結果、開放的な空間が出来上がるというわけです。


✔開放感を出すために、無駄なコストを掛ける必要なんてないっ!

この2つのルールを守りながら設計すれば、


リビングダイニングキッチンの床面積を無駄に広げなくても、


また、わざわざコストアップして天井を高くしなくても、


圧倒的な開放感を感じられる


リビングダイニングキッチンをつくることが出来ます。


リビングダイニングキッチンは広くしたい…


そうお考えになるかもしれませんが、


床面積を2帖広くすれば、


それだけで家の価格は50万円〜60万円高くなるものです。


4帖広くすれば、100万円〜120万円も高くなるものです。


家の恐ろしいところは、


この価格が高く感じなくなってしまう・・・というところです。


ですが、こういった負担の積み重ねが、


最後に大きな負担になってしまう


つまり、後々の暮らしを苦しくしていくことになるのです。


ということで、より明るく


より開放的な住まいをつくるために、


無駄なコストをかける必要はない!


ということを覚えておいていただければと思います。


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