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収納をたくさんつくらない

“収納は出来るだけたくさん欲しい!”


家を建てるとき、誰もがそう考えるでしょう。


しかし、無駄に収納を広げてしまうと、


必然的に家のコストは上がってしまいます。


家づくりのコストを抑え、


よりたくさんの収納をつくるためにも、


まずは、収納に対する勘違いを


正していきましょう!


うがみんしょうらん


シンプルノート奄美スタジオの嘉川です。

今回は、収納で知っておくべき2つのコトについて、


お伝えしていきたいと思います。


まず、1つ目が、


「ただ単にたくさん収納をつくればいいわけではない」


ということです。


例えば、暮らしの拠点となる


リビングダイニングキッチンには、


手紙、書類、薬、文房具、生活用品など、


細かいものがたくさんあるのですが、


いろんな場所に散らばって収納があるお家は、


これらを管理しにくくなってしまいます。


管理しにくい収納をつくってしまうと、


どこになにを置いたのかを忘れてしまい、


それが見つからないか、


あるいは探すよりも買ったほうが早いことを理由に、


また同じモノを買ってしまうことになります。


結果、モノが増えることになり、


収納の中がさらにゴチャゴチャになります。


また、収納に収まりきらなくなった場合、


それらがリビングダイニングに溢れることになり、


今度は、それを片付けるための収納家具を、


買わざるを得なくなってしまい、


リビングダイニングが狭くなってしまいます。

収納


また、無駄に奥行きが深い収納も


管理しにくい収納になってしまいます。

手前にモノを置いてしまうと、


奥に置いてあるモノが


取り出しにくくなるのはもちろんのこと、


奥にあるモノを忘れてしまう原因にもなりますね。


人は、複雑になればなるほど、


記憶出来なくなってしまうし、


管理出来なくなってしまうものです。


それゆえ、収納は管理しやすいように


分かりやすく単純に


つくることがコツになります。


✔通り抜け動線は収納を減らす最大の原因

続いて、通り抜け動線についてです。


収納を通過することが出来る動線や、


玄関を家族用と来客用に分けたりする動線ですね。

収納

この図をご覧いただくと、


お分かりいただけますが、


右は通常の収納で、


左が使い勝手をよくするために、


通り抜け出来るようにした場合です。


左の場合、収納を通過出来るため、


一見、右に比べて使い勝手が


良いように感じるかもしれません。


しかし、通過出来るようにしたことで、

収納の中に「廊下」が出来てしまい、


結果、収納が大幅に減ってしまっています。


しかも、ドアも1本増えるため、


その分、コストもアップし、


スイッチも、2つの入口のどちらでも


オンオフが出来るようにするため、


右よりもスイッチを増やす=つまりコストがかかります。


ただ使い勝手が良さそうという理由で、


通り抜け動線をつくってしまうと、


思っていたより収納にモノが置けず、


片付けにくい家になってしまい、


さらに、余分なコストがかかるため、


逆に家の価格が割高になってしまうのです。


✔収納の正しい考え方

結論から言うと、


収納は床面積ではなく、


壁面積で考えるようにしなければいけません。


2m40cmという天井までの高さを


どれだけ有効に使うことが出来るのか?


が大切だということです。

床面積だけで収納を考えてしまうと、


収納をどんどん増やしてしまい、


結果、家の価格が高くなってしまいます。

一方で、壁面積で考えるようにすれば、


わずかな床面積でも壁さえ充分にあれば、


相当な収納力があることを理解出来るようになります。

しかし、棚の枚数を


ケチらないようにしないといけないですね。


棚板も決して安いわけではないので、


必要に応じで設置するといいですね。


ということで、


コストを上げることなく、


より多くの収納をつくるためにも、


そして管理しやすい収納をつくるためにも、


今回お伝えさせていただいた収納の知識を


家づくりの参考にして頂ければと思います。


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