家を建てる誰もが、
白い外観に憧れを抱いていることと思いますが、
それと同時に、
汚れやすく、かつ汚れも目立ちやすい
というネガティブな要素も、
頭に浮かんでしまうのではないでしょうか?
そして、そのネガティブな心配事は、
そうならないための工夫をしなければ、
たちどころに現れてしまいます・・・
白く美しい状態を
出来るだけ長く保つためには、
外壁そのものを汚れにくくする
工夫をしなければいけません。

うがみんしょうらん!
シンプルノート奄美スタジオの嘉川です。
では、そのためには、
一体どうすればいいのでしょうか?
✔︎正面に窓をつくらない
意外かもしれませんが、
実は、外壁を汚す一番の原因は『窓』です。
先ずは、外壁の汚れを防ぐためには、
窓を出来るだけ減らすよう心がけるべきです。
次に、汚れが一番気になる家の正面に、
窓をつくらなくてもいいように
間取りを考えなければいけません。
例えば、間取り図(平面図)だけでプランを見た時、
トイレの位置が提案してくれている場所より
家の正面側にあった方がいいと感じたとしても、
それだけでトイレの位置を動かしてしまうと、
家の正面に窓が1つ余分に出来てしまい、
結果、これが外壁を汚す原因となってしまいます。
そして、さらに壁が汚れる要因が・・・
✔︎正面に換気扇がつかないようにする
トイレを正面に配置したことにより、
同時に窓の上に換気扇の外部フードがつくことになります。
つまり、さらに外壁を汚す原因となる
余分な部材が家の正面に出来てしまうというわけです。
ですので、家のプランを考える時は、
単純に間取図だけを見て、
部屋の配置だけを考えるべきではありません。
また、換気扇が必要となる場所は、
洗面脱衣やお風呂、
そして収納やキッチンなどがありますが、
これらの配置にも配慮しなければ、
家の正面に換気扇の外部フードが並ぶことになり、
結果、外壁を汚すスピードが加速してしまいます。
✔︎部屋の配置にも気を付ける
さらに、部屋の配置にも気を付けないといけません。
というのも、部屋にはエアコンを設置します。
そうなれば部屋の外側にはエアコンの配管が出てきて、
室外機も置くことになるからです。
もし、それらが家の正面に出てくることになれば・・・
それだけで家の景観は台無しになってしまいます。
さらに、それらは汚れの原因にもなるため、
余計に外壁が汚くなってしまいます。
✔︎環境に合わせた間取り
家の外観を美しくするために一番大切なことは、
“間取りを自分で勝手に決めない”ことです。
道路の方向や土地の環境を
配慮しながら間取りを考えなければいけません。
どんな家にしたいかという要望だけじゃなく、
その立地に合った家はどんな家のかを考えてみてください。
間取りは、その土地の環境に合わせて出来上がるものです。
その土地で美しい家をつくり
かつその状態を長く維持することも、
その土地で安定的に光を採ることも、
その土地で使いやすい動線をつくることも、
その土地でプライバシーが担保された住まいにすることも、
すべてその土地の環境に合わせて
設計するからこそ実現出来ることばかりです。
間取りを吟味した先には、
外観の美しさが長―く続くお家が出来上がるのです。
あこがれの白い壁のおうちは、
選択肢の一つになりそうですか?
それでは、また!